ギザの三大ピラミッドは何であろうか

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 現在から約4,500年前の紀元前2,500年頃、古代エジプトの王クフが父の意志と思想を受け継いだ国家的建造物プロジェクトが始まった。それは全てある特別な日の為のものだった。古代エジプト第4王朝時代の人びとは星座のしし座の天地物語を観ることができる幸運に酔っていた。それには理由があった。
 しし座は11の星と6個の銀河星団から形つくられており、獅子が右向きに伏して座っている形に見える。スフィンクス像と全く同じである。
 ギザは首都メンフィスの北10キロのナイル西岸にある。ギザの大スフィンクスは三大ピラミッドより川岸に近く、東向きに造られている。ナイルを黄道ととらえていた古代エジプト人はピラミッドト共に天の星座を地上に見ていたのである。この大スフィンクスは明らかに黄道上のしし座を模して造られた。
 その理由とはしし座の獅子の前足の足元にある一等星レグルスの紀元前2,500年頃の夏至点の通過であった。それらは預言された出来事であって、その冬至の日の日没直後、東の空からかの星が昇るのを、王も神官たちも国民も待ち望んだ。その星の啓示が天から王の子を授かることを象徴したからである。

1 三大ピラミッドの位置と形

 異説だがオリオン座の中心に並んだ三ッ星が三大ピラミッドの位置と大きさが同じであると言われている。(注)オリオン座は後の時代の呼び名であるので、より古い古代エジプトでは当然別の意味の星座であった。それをオシリス星座と呼んでいた。 三ツ星はオシリスの腰のベルトとみなされていた。 その三ツ星の南に小三ッ星があるのと同じ位置に左の第三ピラミッドの前に小マスタバが三個並んでいるのは偶然とは思えない。さらに、南のおおいぬ座はイシス星座であり、その中で一番輝いている明るい星シリウスはイシスの魂と呼ばれていた。
(注)「オリオン・ミステリー」R・ボーヴァル E・ギルバート著 日本放送出版協会 1995

 これら一体複合建造物はクフの父スネフェルの時代から計画されていたようである。三つのピラミッドは正確な東西南北の四面を持ち、南西45度の方向に並んでいる。最も大きい第一ピラミッドの高さは147m、底辺の長さ230m,斜面の角度52度である。形をなす直角三角形はピュタゴラスの直角三角形に近い。高さ4、底辺長さ6の比率は4/6=0.66667 であるが 147/230=0.639で、近い。 もし高さが153mであれば 153/230=0.665となりピュタゴラスの直角三角形である。斜面の角度も53度に近い。 したがって設計では縦、横、斜辺が3対4対5のピュタゴラスの直角三角形を基準としていたことが想像される。当時ピュタゴラスの定理をすでに発見していたことになる。

*ピュタゴラスの定理
直角三角形の斜辺の長さを c、 他の2辺の長さを a,b とすると (a×a)+(b×b)=(c×c) となる。 そのうち a,b,c が共に整数である代表的なものは (3×3)+(4×4)=(5×5) となる3辺の長さ 3,4,5 である。それの二等辺三角形は 底辺6,高さ4,斜辺5 となる。この場合底辺と斜辺が作る角度は約53度である。

 それぞれのピラミッドには神殿とそれにつながる東向きの参道が備えられている。最も北に位置する第一ピラミッドには北へ約13度の参道があり、第二ピラミッドにはには南へ約13度の参道があり、第三ピラミッドには神殿から真東方向の参道がある。スフィンクスは第二ピラミッドの東側で東を向いている。これらの3本の参道にて1年間の太陽の日の出位置を正確に観測できるようになった。春分の日は真東の参道。初めの1/12年である31日目は北へ約13度の参道の先でから、5/12年の152日目も同じ位置から太陽が昇ってきます。1/2年の183日目は再び真東の参道の先となる。同様に7/12年、11/12年の位置は南約13度の参道の先からとなっています。1年をしたがって3本の参道によって年間の太陽の動きを6回観測できるようになっています。それは暦の基本となります。うるう年を予測したのである。
 第一ピラミッドと第二ピラミッドの間には現在観光用道路があるが、第二ピラミッドの北側にて曲がっている。その曲がった点からアフィンクス頭部を見れば南へ25度となる。それは冬至日の太陽の日の出方向である。よって現在の観光道路は古代の参道上に造られたと思われる。そして日が沈むと、第三ピラミッド南の女王のマスタバ前から北東向き約25度の先にスフィンクスが見える。その上からしし座の一等星レグルスが昇ってくる。歴史的冬至日にはスフィンクス前の神殿で国をあげての神事が行なわれたことであろう。それぞれに備えられた神殿では神官たちが暦の管理や天体観測を行いその日を待っていたことであろう。
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讃歌(自作)
オシリスの三つ星
一つ目の星はクフの星
クフは父スネフェルの意志と理想を継ぐ
預言者は言う
天の獅子の前足の間で生まれた神の子が来られると
クフは民とともに王の王となられる方が来られるのを待ち望んだ
お迎えの地ギザにピラミッドを造り始めた
神の国になるため民衆は喜んで建設に参加した
二つ目の星はカフラーの星
カフラーは祖父と父の意志と理想を受け継ぎ二つ目のピラミッドと天の獅子を地上に造った
民衆も王も預言を強く信じた
カフラーは東の国から預言の子を捜し出し自らの子とした
三つ目の星はメンカウラーの星
メンカウラーは地上の国を天の国にする善政を行った
残された彫像は王妃と仲睦まじかったことを語る
民衆の手本であった
「愛するふたりは全てを得、愛さない者たちは全てを失う」
民衆はオシリス・イシスの神ために三つ目のピラミッドを造った
それぞれの王妃を讃えてマスタバを三つ造った
オシリスの三つ星は三王の星となった
神と人が近い時代であった
三ツ星は語る神の国を待ち望んだ人々の願い


(文頭の絵は中山一朗氏作)

  

 

  



 

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