ユマニチュード介護法に期待。

 私はディサービスの介護車の運転手である。ヘルパーさんと一緒に朝のお迎えです。一人目は80歳代の男性です。いつも阪神タイガースのジャージを着ています。昨日は阪神タイガースが奇跡の六連勝をなし、見事CS出場決定の最も喜ばしい朝であった。私もヘルパーも阪神ファンである。三人ウキウキ状態である。次にお迎えに行ったところが、90歳代の女性である。上品で言葉少なく丁寧な方である。当然車内では「阪神やったぜ、エイエイオー」である。そうすると、いつもはおとなしいおばあさんが、なぜかニッコリしている。「あれ、○○さんも、阪神ファンですか?」と聞くと、「そうです、(私も)大好き。」との返事。そこで一気に爆笑。なぜなら、この方がそうだとはだれも知らなかったからです。そして、今度は四人で「エイエイオー」です。
 もう一つお話ししましょう。今度は送りです。私が皆さんに質問です。「ひまつぶしに食べる料理はなにでしょう?」と声をかけます。だれかからも返事はありません。「それは、ひつまぶしです」となる。では、「小さい子どもさんが一番好きなくだものは何でしょう?」だれからも返事がありません。「それはイチゴです。なぜなら草かんむりに母だからです。そうすると、今度はヘルパーさんが涙ぐんでいるのです。それで、後で聞いてみると、女手一つで知恵遅れの子どもさんを育てている方だったのです。こころを通わすのに理屈は要りません。利用者も働く人も人間なのです。

 いつもこうではありません。実情はどうであろうか。朝のお迎え。先ずヘルパーが玄関のチャイムを鳴らします。しばらくして、奥様と一緒に利用者が現れます。明らかに途惑っています。私に何をしようとするの。私は家がいい。無理やり手を引かれる。あいさつにも返事がない。この人誰、この車は何、運転手は知らない人である。中を見るがわからない。そうしている内に、せかされて無理やり座らされる。もうなされるがままである。不愉快な表情、家に帰りたいのであろう。この人はまだましな方である。おむつが濡れたまま、家の柱をかヵえて抵抗する人、ずっと歯ぎしりをする人、施設のお風呂に入ろうとしない人、など。何かがおかしい。何かが不足している。

 ユマニチュード介護法とは、「あなたのことを大切に思っている」ことを伝えるための技術であり、「人間らしさ」を取り戻すための働きかけとされる。ユマニチュードとはフランス語で「人間らしさ」の意味である。「見る」「見せる」「話す」「聞く」を通して理解し合うことを目的としているようです。人は理由を理解すれば行動するのです。観察」「話す」「手当」の方法で「自立」が結果として得られる。頭を使い、手足を動かしさえすれば、ぼけを防ぐというのは俗説とされる。
 良い感情記憶をもつようにすること。出会いの準備のためのノック、再会の約束などは必要です。

「イエスの名によって立ち上がり、歩きなさい」とペテロとヨハネが言った。(終)

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント